小児循環器疾患とは
小児循環器疾患とはこどもの心臓病のことを指します。大部分は生まれつき心臓の形に異常がある先天性心疾患ですが、川崎病後、心筋炎や起立性低血圧、小児睡眠時無呼吸なども診療対象に含まれます。また遺伝性心疾患(心筋症、マルファン症候群など)も同様です。先天性心疾患は手術が必要になる方も多く、診断のきっかけには心雑音やチアノーゼなどがあります。手術をすれば基本的には元気に過ごしていける疾患ですが、生涯にわたる管理が必要とされています。一般に小児循環器疾患は小児期に発見されますが、いずれ成人になってからも定期的な通院や場合によっては薬物治療が必要になります。
治療について
小児循環器疾患は小児期のみならず生涯にわたる管理治療が必要になってきます。成人の循環器疾患もおおもとの生活習慣管理がもっとも重要とされていますが、小児循環器疾患も同様です。みなさまと一緒に、よい生活習慣を維持し家族全員が楽しく過ごせるよう、全力でサポートしていきたいと考えています。
対象となる疾患
- 先天性心疾患
- 不整脈
- 心不全
- 川崎病
- 心筋症
- マルファン症候群
- 肺高血圧
- 起立性低血圧
- 睡眠時無呼吸症候群 …など
対象となる方
- 乳児健診・学校検診で心雑音を指摘された
- チアノーゼがある
- うまれつきの心臓病で手術を受けた
- 家族・親戚が先天性心疾患で手術を受けたことがある
- 動悸がする
- 気を失ったことがある
- 胸が痛い
- 走ると苦しい
- スポーツのパフォーマンスが上がらない
- 川崎病にかかったことがある
- 突然死した家族・親戚がいる
- 心筋症の家族・親戚がいる
- マルファン症候群の家族・親戚がいる
- 大動脈解離になった家族・親戚がいる
- 身長が高く手足が長い
- 側弯症がある
- 朝起きられない
- 日中すぐに眠くなり授業中集中力が保てない
- 車に乗ると短時間で寝てしまう